山本周五郎『青べか物語』のふるさと・浦安を歩く。。
昨日は民話の会主催の民話散歩~「青べか物語」(山本周五郎 作)のふるさと・千葉県浦安市を歩く~に参加してきました。
山本周五郎は山梨県出身の作家ですが、23歳から4年間を千葉県浦安で過ごしたそうです。
その時の体験が元となって書かれた・・という「青べか物語」・・。
皆さんはご存知でしょうか・・?
私は読んだことがなかったので、民話散歩の参加を決めてから早速読んでみました。
![]() |
青べか物語 (新潮文庫) 著者:山本 周五郎 |
地下鉄東西線「浦安駅」に集合。。
案内役は「浦安の世間話-前田治郎助の語り」の編者 米屋陽一さん。
散歩の前に浦安市案内図を見ながら当時の浦安の様子をお勉強。。
明治二十二(1889)年、当代島村、堀江村、猫実村の三村が合併し浦安村ができたそうです。
案内図に記されている「ディズニーランド」の文字を見ていたら、当時、漁業を営んでいた村の人たちは海が埋め立てられてこんな「夢と魔法の王国」が建設されるなんてことは想像もつかなかっただろうな・・・なんて考えてしまいました。
まず始に、「浦安の世間話」の語り手「前田治郎助」さんが眠る「善福寺」でお墓参りをしました。
(前田治郎助さんの語りはこちらから聴くことができます。)
お寺の入口にある「鯖大使地蔵」
善福寺には当代島村を開墾した「田中十兵衛」のお墓も・・。
昭和5年 漁に出ていたべか舟が遭難し犠牲になった若い6人の乗組員を供養するために建てられた六地蔵様。。
六体がみな手を合わせています。
「舟圦(ふないり)緑道」をテクテクと歩きながら当代島の鎮守様「稲荷神社」へ。。
子供達の視線の先にあるのは・・・「蜂の巣」でした。。
村の災いを沈めてくれたという「慈悲地蔵」様の前で、地元の方から当時のお話を伺うことができました。
今も40人の役員さんでお地蔵様を守っているそうです。
「青べか物語」のはじめに「貝の缶詰工場と、貝殻を焼いて石灰を作る工場と・・・・」
と記されているように、当代島村の女の人は貝むきの仕事で稼いでいたそうです。
貝むきをしたことがある・・・という地元の方に出会い、貴重なお話しを伺うことができました。
「気をつけてお帰りなさい。。」とあたたかく見送って下さいました。
周五郎も歩いたと言われている旧江戸川沿いを歩き、
途中で座って「前田治郎助」さんの語り「海坊主」「ねんねろよオ」を録音したテープを聴きました。
当時、「べか舟」と呼ばれる一人乗りのが停泊していた当時の面影を残す川・・。
散歩の所々で、その土地の語りを聴く・・・「民話の会」ならではの贅沢です。。
「善福寺」で語る望月新三郎さん 「稲荷神社 大鯨の御社の由来」の前で語る荒石かつえさん
民話散歩に参加しなければ訪れることのないであろう土地を、人生の大先輩方と歩くことができて、とても有意義な時間を過ごすことができました。
所々で出逢った地元の方のあたたかさに触れることができ、埋め立てで土地の形も変わり、変貌を遂げた町だけれど、そこに住む方達の人情味溢れた気質は今も変わらないのかな・・・と感じました。
素敵な体験ができる「民話散歩」に皆さんも参加してみませんか?
次回の民話散歩は8月22日(日)「奥多摩のお祭り」が予定されています。
★゜・。。・゜゜・お 知 ら せ・゜゜・。。・゜☆ |
| 固定リンク
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- 伊香保グリーン牧場へ。。(2009.11.02)
- 「浮世絵でつむぐ江戸物語」・・写真ができました♪(2009.10.31)
- 岩手旅日記④~遠野・・民話のふるさとを訪ねる~(2009.05.07)
- 「自由学園明日館(みょうにちかん)」朗読教室(2009.10.22)
- 『浮世絵でつむぐ江戸物語』を終えて。。(2009.10.17)
「朗読(その他)」カテゴリの記事
- 『念ずれば花ひらく』(2009.09.23)
- 甲府空襲のはなし『かみず』(2009.08.15)
- ひとり時間。。(2009.07.01)
- 山本周五郎『青べか物語』のふるさと・浦安を歩く。。(2009.05.31)
- 千の風になって。。(2009.03.15)
「民話の会」カテゴリの記事
- 「お国言葉で語りっこ」(2009.10.25)
- 語り部デビュー~『天子ヶ岳の瓔珞つつじ』~(2009.06.28)
- ハルモニと作るコリア料理(2009.09.26)
- 悪魔祓いの獅子舞〜奥多摩町〜(2009.08.24)
- 『納涼の夕べむかし話』(2009.08.03)



コメント
青べか物語、 昭和37年に森繁久弥が主演で映画化されたの見てます。映画では東西線もなかった当時の浦安町を、江戸川を越えて取り残された異文化部落みたい扱いで 、当時の浦安町民が怒るんじゃないか、と思うかなり下世話な話もあり、映画では町の名前が変えられてました。26年前自分が浦安に通いだしたときもまだ そんな雰囲気が残っていて 駅前を少し離れるともう何もない荒涼とした空き地だらけでした。それが今や信じられない発展です。余談ですが小さいとき浦安に住んでた知り合い、家の二階から下を見たらなんと本物の渥美清の寅さんが… 浦安ロケの真っ最中だったそうです。
投稿: ろくりん | 2009年6月 1日 (月) 04時14分
こんにちは!
いつもありがとうございます(^-^)
「青べか物語」の映画があったのですか。。全然知りませんでした。
恥ずかしながら・・「青べか物語」自体知らずに、今回民話散歩に間に合うように急いで読んだくらいですから
ろくりんさんは色々詳しいですね。。映画を観てみたくなりました。
投稿: mika | 2009年6月 1日 (月) 18時57分
小説の舞台だった町を歩くと、語りにも一工夫できそうですね!
で宴会
したときに行きましたよ。威勢のよい船頭さんや調理師さんたちを見ていると、「青べか物語」の時代と町並みは変わっても川や海と共に生きてきた人たちの気質はその頃と変わっていないように感じられましたね。
浦安は7年前の夏に職場仲間と屋形船
投稿: gram | 2009年6月 1日 (月) 20時06分
こんばんは。。
浦安で屋形船に乗られたのですね!
いいな~
momoさんと、屋形船に乗って天ぷら食べたいと話をしながらテクテクと歩いていましたよ。
いつか実現させたいです!
投稿: mika | 2009年6月 2日 (火) 00時53分
おはようございます
浦安ですか、ほんと歩いて見たい土地ですね。
きっと、ものすごく変わった場所なんでしょうね。
でも、機会がないと歩くどころか、駅に降りる
こともない所ですね、きっと
投稿: ちびた | 2009年6月 2日 (火) 09時32分
こんにちは(^-^)
お忙しいのにコメントありがとうございます。。
浦安は私も初めて降り立ちました。
小説のイメージの漁師町を想像して出掛け、ランチは魚が食べられるかと思っていましたが・・駅前にはそれらしきお店がなく、結局イタリアンのお店で食べました
投稿: mika | 2009年6月 2日 (火) 17時35分
有意義で、楽しい散歩だったね

こんばんは。

あれから、バタバタしっぱなしで〜パソコンを立ち上げる時間もなく…今も、携帯からおじゃましてます
会員でない…私をみなさん分け隔てなく、接して下さって…お話を楽しく聞けて〜「素敵な1日」になりましたよ〜m(__)m
誘ってくれて〜ホントありがとね


散歩していた「時間」を思い出して〜ホッと一息
あと少し〜テキストと格闘しま〜す(笑)
お土産のグラスと一緒に
投稿: momo | 2009年6月 6日 (土) 01時04分
こんばんは!
あれから、もう一週間が過ぎちゃったんだね。
時の経つのは早いね。
楽しく有意義な散歩が一緒に出来て良かった。。
また機会があったら一緒に行こうね!
勉強、頑張ってね
投稿: mika | 2009年6月 7日 (日) 20時51分
mikaさん
山本周五郎、懐かしいです。
とても素晴らしい記事です!!!
ところで、私のブログで、コモアしおつ の紹介記事をアップしました。
住み心地のご感想を頂ければ嬉しく思います。
おやすみなさい、 藤山杜人
投稿: 藤山杜人 | 2009年6月13日 (土) 19時46分
お褒め頂いて・・嬉しいです
藤山さんも今度ご一緒に民話散歩如何でしょうか?
次回は奥多摩です。
コモアの記事、拝見しました。
私より先にコモアをご存知だったのですね。
ビックリしました。。
投稿: mika | 2009年6月14日 (日) 14時37分