宮沢賢治『よだかの星』②
「夜だかは巣から飛び出しました。雲が意地悪く光って、低くたれています。夜だかはまるで雲とすれすれになって、音なく空を飛びまわりました。
それからにわかに、よだかは口を大きくひらいて、はねをまっすぐに張って、まるで矢のようにそらをよこぎりました。小さな羽虫が幾匹も幾匹もその咽喉にはいりました。
からだがつちにつくかつかないうちに、よだかはひらりとまたそらへはねあがりました。もう雲は鼠色になり、向うの山には山焼けの火がまっ赤です。
夜だかが思い切って飛ぶときは、そらがまるで二つに切れたように思われます。一疋の甲虫が、夜だかの咽喉にはいって、ひどくもがきました。よだかはすぐそれを呑みこみましたが、その時何だかせなかがぞっとしたように思いました。」
・・・続きは「青空文庫」でどうぞ。。
(音楽はTAM Music Factoryさんよりお借りしています)
「よだかの星」の朗読第2回目です。
「よだかの星」って本当にあると思いますか?
Wikipediaには・・・
「よだかの星がどの星か特定されていないが、今からおよそ440年前の夜、カシオペア座の横で突然シリウスよりも青く輝きだし、しばらくして見えなくなったが、今でも電波を出し続けている、チコ星連想させる話である。」とあります。
チコ星という星を「よだかの星」に見立てて童話を書いた賢治の発想に、またまた感心してしまう私でした。
宮沢賢治童話村「賢治の教室」にあるよだかの説明。。
お知らせ![]()
6月28日(日)「お国言葉で語りっこ」
川崎市立日本民家園にて 1時半~
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コメント
よだかの星
拍手です。
投稿: SHOW | 2009年6月22日 (月) 10時41分
「よだかの星」 朗読
・・やっぱり胸がキューンとなりました
よだかの気持ちをmikaさんのお声がすっかりうけとめていらっしゃいました
よだかは心やさしく 謙虚で 悲しいくらい清らかですね 胸をうたれます。。
すてきな朗読を あ・り・が・と・う
投稿: | 2009年6月22日 (月) 20時09分
こんばんは!
拍手ありがとうございます
投稿: mika | 2009年6月22日 (月) 22時27分
コメントありがとうございます!
そして嬉しい感想を頂いて・・・
本当にありがとうございます。
とても嬉しかったです
「よだかの星」も「おきなぐさ」も最後は星になって生き続ける・・という賢治の作風は命の尊さを教えてくれますよね。
拙い朗読ですが、これからもそんな賢治の世界を語っていけたらな・・・って思っていますので・・
これからもどうそよろしくお願いします。
投稿: mika | 2009年6月22日 (月) 22時30分
目の前に情景が浮かんでくるような朗読、ありがとうございました。
を払っているのだから、うちの子供にいただきますと言わせるのはおかしい。」という親がいるんだそうです。少なくとも「よだかの星
」を読んでいたなら、頭に残っていたなら、こんな台詞は出てこないと思うのですが・・・。
生き物は自分が生きてゆくために多くの生物を犠牲にしなければならないのです。よだかはそれがつらくて仕方がなかったのですね。人が食事の前に「いただきます。」というのは食べ物になった生き物の命をいただくところからきているといいます。
今は「給食費
よだかの星
という星は”超新星”だったのですね。新星は新しい星ではなく、生涯を終えた星が最期に大爆発して、今まで見えなかった星が突如現れたように見えるので新星というそうです。爆発の際に電波
を出すので三鷹の東京天文台にはそれを見つける電波望遠鏡があります。爆発した星は宇宙を漂う塵になり、やがて新しい星が誕生する核になるといわれています。何万年か先にはよだかの星もこうして生まれ変わると信じたいですね!
投稿: gram | 2009年6月22日 (月) 22時55分
こんばんは
弱肉強食の世界をひどく悲しんでいる賢治からは色々なことを教えてもらいますね。
自分が生きるために犠牲になる命の存在は忘れがちだけれど、あらためて魚や牛や鳥に感謝をしなければならないな・・とgramさんのコメント読んでいて思いました。
給食代を払っているからと言って「いただきます」を言わなくていい・・・なんてことを言う親に育てられた子供は不幸ですね。
gramさんは天文学に詳しいのですね。
私は星空を眺めるのは大好きだけれど・・難しいことは全然解りません。
宮沢賢治記念館にある「大銀河系図ドーム」では星座の説明を聞く事ができてとても良かったですよ。
投稿: mika | 2009年6月23日 (火) 21時38分
本当の自分の名前、本当の自分の姿形を求めて
鷹の「お前のは、いわば、おれと夜と両方から借りてあるんだ、さあ返せ」の主張に心揺らいだよだかは、それでは一体、本当の自分の名前は何なのだ、本当の自分の姿形はどんな何だ…と、よだかは「自分探し」の遥かなる旅に出ようと決意します。
この今の自分自身は果たして本当の自分なんだろうか、それとも違うのだろうか?
自分自身への疑いを持ったからこそ、よだかは出発する前に自分の類縁のカワセミに別れを告げにいったのです。
よだかはどこまでも広い広い空を飛んでいきます。そこに何があるのかもさることながら、とめどもない空間に我が身をとめどもなくさらし続けることによって自分の中のあらゆる地上的な要素をこそぎ落したいと考えたのではないでしょうか。
投稿: どんぽのばぶさん | 2009年7月26日 (日) 00時25分
よだかが東西南北のお星さまのところを目指して飛び回る姿を想像して、読んでいてせつなくなりました
これは、よだかの「自分探し」の遥かなる旅・・だったのですね。
投稿: mika | 2009年7月27日 (月) 10時28分