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2009年6月28日 (日)

語り部デビュー~『天子ヶ岳の瓔珞つつじ』~

Img_61511_4川崎市立日本民家園で行われた「お国言葉で語りっこ」に参加してきました。
「お国言葉で語りっこ」は3月9日の日記にも記してあるのでそちらをご覧頂ければ・・と思います。

さて・・・
前回は聞き手で参加した語りっこでしたが・・
本日はとうとう語りデビューを果たしました。
今までやってきた朗読の発表とは全く違う雰囲気の中での語り・・・
ちょっぴり緊張しましたが、楽しく語ることができました。
朗読は本を持って「読む」のに対し、語りは物語を頭に入れて「語る」・・・
覚えた話をただ「喋る」だけで、「語り」までは程遠い感じでしたが・・・とりあえず、第一歩を踏み出した・・・・という感じです。
舞台や朗読会のようにチケットを購入して興味を持って「観に来る」のではなく、民家園を訪れた人がフラッと立ち寄って話を聞くのですから・・・最後まで飽きないで聞いてもらうのはなかなか大変です。
聞き手の年齢層も様々で・・・小さな子供に最後まで興味を持って聴いてもらうのは至難の業だな・・・・と思いました。

今日私が語ったのは、「天子ヶ岳の瓔珞つつじ」という山梨の民話です。
富士五湖の一つ、本栖湖の西方、山梨県と静岡県の県境にある「天子ヶ岳」という山に、今でも咲いている「瓔珞(ようらく)つつじ」にまつわる伝説です。
07天子ヶ岳下瓔珞つつじ
07天子ヶ岳下瓔珞つつじ posted by (C)山の旅人2003

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『天子ヶ岳の瓔珞つつじ』

『むかしな、富士の裾野の猪の頭に松五郎という炭焼きが住んでいたそうだ。
松五郎は働きもんでな、ひろいひろい富士の裾野を仕事場に、雨の日も風の日も、毎日毎日炭を焼いていたそうだ。
松五郎の炭焼き釜から上がる煙はな、白い白い煙でな、富士の山よりも高く高く立ち昇り、遠い遠い京の都からも眺められたそうだ。
だけんどな、この煙は時々紫色に変わるもんでな、都の人たちゃあ、不思議な煙だな~と言っていたそうだ。
そうして、その噂が天子様の耳にもへえったもんでな、ある日、占い博士が御殿へ呼ばあれたそうだ。
博士の占いによりゃあ、
「ありゃあ、王女様のお婿様になるお方が立てる煙でござりまする。」
と言うもんでな、天子様はさっそく王女様に仕度をさせ、大勢の家来を連れて、不思議な煙を目当てに出かけさせたそうだ。
王女様は野を越え山を越え幾日も幾日も歩き続けて、ようやく富士の裾野にやってくると、細い煙をたよりに松五郎の家へきたそうだ。
だけんどな、そん時松五郎は、あいにく生まれ在所の明日見村へけえっていたもんでな、留守のもんは
「明日見にござらっしゃる。」と言ったそうだ。
王女さまは仕方がねえのでその日はけえり、次の日に行くとまた
「明日見にござらっしゃる。」という。
留守のもんは「明日見村に行ってるに。」と言ったのを、王女さまは「明日、見にこう。」と思ったもんだから、次の日もまたその次の日も、松五郎の家に通ったそうだ。
こうしてやっとこさ松五郎に会えた王女さまは、それっから松五郎を助けて働いたもんでな二人はやがあて、炭焼き長者と呼ばあれるようになったそうだ。
ところがな、あるとき王女さまはちょっとしたことがもとで病気になり、この世におさらばしたそうだ。
「なげえこと、親切にしてくれてありがとさん。おらが死んだらこの冠を、都のめえる山にうめてくりょお。」
王女さまは瓔珞の鈴のついたそりゃあ綺麗な綺麗な冠を松五郎の手に渡して頼んだそうだ。
そこで、松五郎はその冠を持って、泣き泣き山に登り王女さまの言われたとおり、山のてっぺんに埋めたそうだ。
そうしたらな、不思議なことにゃあ、次の年の春、冠を埋めたところから真っ青な瓔珞の芽がふたあつ、萌えでてきただと。
富士山の雪の溶ける頃、天子ヶ岳へ登ってみな。その木がいまじゃあ、一丈もあるでっけ木になり、枝にぎっしりと、白く咲いたつつじが風鈴のように風に揺られているそうだ。』

昼食は飛騨白川郷の合掌造り「山下家住宅」にて。。
外の景色を眺めながら食べる「冷やし山菜そば」はとっても美味でしたdeliciousImg_60921 Img_60961

diamond次回「語りっこ」は8月2日(日)午後6時15分~
 「納涼の夕べむかし話」と題してライトアップされた古民家で「怖いはなし」の語りを行います。